なぜか悲しくなる瞬間
葬儀のとき、よく飼い主さんが泣かれる場面があります。
もちろん、ペットちゃんが亡くなったこと自体が悲しいものであるので、葬儀に涙はつきものなのですが、なぜか、ある場面で涙を流される飼い主さんがとても多くいらっしゃるのです。
ある場面とは、我々葬儀屋がペットちゃんを抱く瞬間であります。
会館葬の場合、大型犬を除いて、ほとんどのペットちゃんは飼い主さんに抱かれてセレモニーホールに入られます。
そして、祭壇に寝かしてあげるとき、我々が飼い主さんからペットちゃんを手渡されるのですが、まさしくその瞬間に泣かれる飼い主さんが多いのであります。
この場面が悲しいのには2つの理由があるのではと私は感じています。
まず1つは飼い主さんがペットちゃんを手渡したとき、(もう、二度と自分の手に抱けないんだ・・・)という思いに駆られるのだと思います。
葬儀の後にはペットは火葬されてしまうので、そうなれば、ペットを抱くことはできません。
もちろん、弊社プレシャスコーポレーションのセレモニーはご火葬前に最後の「お別れの時間」というものがあり、そのときに、もう一度ペットちゃんを抱くことができるのですが、飼い主さんにすれば、ペットちゃんを手渡したときに、(これが最後なんだ・・・)と感じられるのだと思います。
そして2つ目の理由。
それは、自分の腕の中で眠っているようにしか見えなかったペットが、葬儀屋に限らず、自分以外の誰かに抱かれてる姿を見たとき、(眠ってるんじゃなくて、死んでしまったんだ)と、あらためて感じられるからだと思います。
私は飼い主さんより、ペットちゃんを手渡されるとき、なるべく自然な姿に見えるよう、頭が垂れないように首元の下に手を入れて受け取るようにしているのですが、それでも飼い主さんは、そんなペットちゃんを目にしたとき、そのような思いを痛感されるのでありましょう。
呼吸をやめたペットを抱いたときに感じる切なさや空しさ。
それとは別に遠目に亡くなったペットを見るのは、また違った悲しみがあるものであります。
飼い主さんの気持ちを考えると、とてもつらい場面ではありますが、葬儀というのは、その両方と向き合い、そして受け止めなくてはないないものであり、それが「見送る」ということなのかも知れませんね・・・
プレシャスコーポレーション
野村圭一
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