「当たり前のこと」自分のペットが死ぬということは 4
友人家族はゆっくりとした足取りで会館内に入り、セレモニーホールの前まで来たとき、私は友人からココを手渡されました。
そして、自分の胸に抱いたのです。
ずっと友人が抱いていたせいで、ココの体は温かなままでありました。
しかし、呼吸をやめたペットから感じる、ある意味、独特の乾いた皮膚の感覚が私の両腕に伝わってきたのです。
思わず、胸が締め付けられるようになったのですが、私は表情を崩さず、暫し、その体勢のままココを抱いていました。
心の中で数度(ココ・・・ココ?)と呼びかけましたが、なんの返事もなく、私はこのとき初めてココが亡くなったんだと実感したのです・・・
もう返事してくれない
もうこっちを見てくれない
もう走ってくれない
もう・・・・
自分のペットが死んだとき、わかっていてもこんな当たり前のことが受け入れられない気持ちになるものです。
もちろんココは私のペットではありませんが、私は長く忘れていた、そんな心境に陥りながらココの顔を見つめていました。
そのとき、背中越しに友人の下の子供の絞り出すような泣き声がして、私はふと我に返り、ココを祭壇の上に寝かせたのです。
その後、私は線香とろうそくに火を灯し、読経を唱えさせてもらいました。
友人家族は、お焼香をあげ、1番最後に私も焼香をあげました。
そして、私は友人の耳元で「僕は火葬の準備をするからいったん出るな。時間は気にせんでいいから、自分らのペースでお別れしてあげて」と声をかけセレモニーホールを出たのです。
ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
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野村圭一
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