「つらく悲しい時間」叶わなかった願い 6

ペットに何かあったときは、プレシャスコーポレーションで葬儀をしてあげたい。

 

それはYさんの切実な願いであり、Yさんのご家族もそれを理解し了承もされていました。

 

しかし、台風により、それを実現するのには、台風が過ぎた夜に大阪に向かうことを意味し、火葬を含む全てのセレモニーが終わるのは、おそらく、日付の変わる深夜~翌明け方になる可能性が高い状況下でありました。

 

葬儀予定日の翌日はYさんもご家族もお仕事があるため、場合によっては、ほとんど睡眠をとらずに仕事に行くことになるのは間違いなく、Yさん以外のご家族は、それらを考慮し、ここにきて大阪で葬儀をあげることに難色を示されたのです。

 

私自身、当社でお見送りをされたいというYさんの気持ちは、本当にありがたく思っていたのですが、台風や翌日のことを考えて難色を示されたご家族の意見も理解できたのも事実で、私はそのことを正直にYさんに伝えたのです。

 

そして私はYさんに、ある提案をなげかけました。

 

それは「葬儀の日を変更することはできないですか?例えば、1日延期するのは無理なんですか?」という提案であります。

 

Yさんは「はい」と返事をされた後「私もそう思ったんですが、家族の仕事の都合とかもあって、家族揃ってできるのは明日かを除くと週末まで無理なんですよ・・・それに・・・」

 

そこまで話されたYさんは言葉を詰まらせられたので、私は「はい」と呑み込むように返事してYさんの次の言葉を待ちました。

 

少しの沈黙の後、Yさんは、「それに、あまり日がたつのもマニが可哀想で・・・やっぱり昨日に比べてもマニの状態が・・・」と言われ、それ以上は口にされませんでした。

 

私はYさんが口にされなくとも、何を言われようとしたのかは十二分にわかっておりました。

 

呼吸をやめたペットの姿は、時の経過の中で飼い主さんにとっては残酷な現実をまざまざと見せつけるものであります。

 

ペットの瞳からは潤いと輝きが失せていき、体からは温もりと柔軟性を奪っていきます・・・

 

自分のペットは亡くなったのだ・・・

 

息を引き取った直後、そのことを頭のどこかで理解しているものの、飼い主さん側がその現実を受け入れるのには時間が必要であります。

 

しかし、時間の経過は、それを受け入れる前に、知らしめるかのように非情な現実を映すのです。

 

経験したことがある人にはわかることなのですが、この時間はとてもつらく悲しい時間でもあります。

 

もちろん、私自身にも経験のあることであり、それ故にYさんの現在の心境と置かれている状況や立場が電話越しでありながら、痛いほど伝わってきたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

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