死別と生き別れ。捜索に同行した、もう一つの理由
前回も含め、11回にわたって、探偵Nさんとの捜索同行記録を書かせていただきました。
ペット葬儀屋としての私のブログを愛読してくださっている人の中には「ペット葬儀屋がなにしてるんだろ」と不思議に感じた人もいるかもしれません。
事実、ブログを読んでくれている私の個人的な友人からは「もしかして葬儀屋やめて探偵始めるの?」と心配して電話をくれた人もいたほどです。
もし、同じように心配してくださっていた人がいるならば、この場を借りて断言させてもらいます。
私はペット葬儀屋をやめません^^
天職だと思っていますし、何よりこの仕事が大好きだからです。
そんな私がNさんの捜索活動に同行させてもらった理由は二つありました。
一つはブログの中でも書いたように、発見率90%以上を誇るNさんの捜索活動を自分の目で見てみたかったことであります。
私は幼年期の頃から思いったら即行動タイプであり、どんなことでも自分の目で確かめないと気が済まないタイプでもありました。
見知らぬ町で、面識もない迷子のペットを探し出すというのは、私にとって、砂浜でコンタクトレンズを探くらい困難なことであると思っていたので、捜索に同行させてもらったのは、その分野で驚異的な結果を残していた探偵Nさんの仕事を、この目で見てみたいという、言わば、私自身の好奇心からであります。
そして、もう一つの理由。
そのことは、ブログではいっさい触れなかったのですが、二年前から行方不明になっている、はるかちゃんという猫と、その飼い主さん(正式には元飼い主さん。詳細は後で説明させてもらいますので、ここでは飼い主さんと書かせてもらいます)の存在が今回のNさんに同行させてもらった、もう一つの理由でありました。
私が、はるかちゃんと、飼い主さんのことを知ったのは、過去に弊社プレシャスコーポレーションで愛猫ちゃんのセレモニーをご依頼してくださった、京都府のKさんという方を通じてでありました。
Kさんとは、愛猫ちゃんのセレモニーのとき、私が担当をさせてもらったことが縁で、メールをヤリトリさせてもらうようになったのですが、それ以降、Kさんは私が書いている、当ブログも、毎回のように読んでくださるようになったのです。
そんな折、私が初めてペット探偵のNさんの話をブログで書いたとき、Kさんから「どうしても探偵さんを紹介したい人がいるんですが連絡先を教えてくださいませんか」と連絡をもらったのです。
実は、探偵Nさんをブログで紹介したとき、Kさん同様「探偵さんを紹介してほしい」という問い合わせが数件あり、私もあらためて、行方不明のペットを探している人は、自分が思っていたより多いのだと感じることになったのですが、Kさんが「探偵さんを紹介したい人」と言われた人こそ、はるかちゃんの飼い主さんだったのです。
Kさんを通じ、私自身も、はるかちゃんの飼い主さんと、お電話でお話をさせてもらったのですが、はるかちゃんが行方不明になった経緯と、その後、二年間にわたる捜索活動の内容は私の想像を遥かに超えるほど、悲痛ともいえるものでありました。
私は仕事柄、死別の悲しみに直面された人と毎日のように接する機会があり、その悲しみは数え切れないほど目にしてきました。
ところが、生き別れというのは、ある意味、死別の悲しみとは異なる、また別の悲しみが存在するものであり、私ははるかちゃんの飼い主さんの話を聞くうちに、何とも言えなほど胸が痛くなってしまったのであります。
その内容は、とてもじゃありませんが、ここに書ききれるほどのものではありません。
ですので、要点を絞り、はるかちゃんが行方不明になった経緯を簡単に説明させてもらいます。
まず、はるかちゃんは大阪で飼い主さんの元で過ごしていたのですが、とある方が里親になりたいと申し出があり、飼い主さんは考えた結果、その里親を希望されている方がとても優しそうな人であったこともあり、はるかちゃんを里子に出すことを決められたのです。
ところが、はるかちゃんが里子に出た八か月後、複雑な経緯があり、はるかちゃんは大阪から遠く離れた九州の大分県で行方不明になってしまい、それを里親さんから知らされた飼い主さんは、単身、大分に渡り、独自ではるかちゃんの捜索活動をされるとになり、二年もの月日を費やしておられるのです。
飼い主さんが、はるかちゃんが行方不明になったのを知ったのは、行方不明になって二か月後だったのですが、この期間がその後の捜索活動に大きな影響を与えることになり、未だに、はるかちゃんの消息はわかっていません。
飼い主さんがはるかちゃんを里子に出されるまでの事や、はるかちゃんが九州に行った経緯も含め、行方不明になったのその後の捜索活動の詳細が書かれた飼い主さんのHPを紹介させてもらいますので、皆様も、是非、ご覧になってください。
行方不明猫~はるか~ホームページ
http://blog.livedoor.jp/pianomarin2013-haruka/
私は、はるかちゃんの飼い主さんから、話を伺い、直に探偵のNさんを紹介してもらいたいと、申し出を受けたとき、事の重大さを踏まえ、紹介をする前にNさんの捜索活動の様子を自分の目で確認する必要があると感じたのです。
もちろん、私はNさんを信用していなかったわけではありません。
しかし、紹介するには、少なくとも一度は、この目で捜索活動を見たうえでないと、あまりにも無責任なように感じたのです。
それが、私が捜索活動に同行させてもらった、もう一つの理由でもありました。
そして、今回のRちゃんの捜索活動に同行させてもらった私は、自信を持ってNさんを紹介が出来ると判断し、はじめて、はるかちゃんの飼い主さんとNさんがお会いできる場を提供させてもらったのです。
その席で、直接、飼い主さんから現在までの経緯を聞かされたNさんは、時折、目を深く閉じて、静かに飼い主さんのお話に耳を傾けておられたのですが、Nさんの経験をもってしても、かなり複雑な事情が絡む話でもあり、何度も唸るように息をはいておられました。
事実、はるかちゃんの捜索については、飼い主さんがすでに出来ることは全てやられていることもあり、Nさんが今後、どのような形で捜索活動に加わるのかは未定でありますが、そのことも含め、はるかちゃんのことは、進展があれば、私のブログでも発信させてもらう予定であります。
はるかちゃんが行方不明になったのは二年前のお盆の時期です。
おそらく、他府県から大勢の人が九州に帰省されている時期とも重なるので、もしかしたら親切な誰かに保護されて、九州以外の町で無事に暮らしていることも考えられます。
それに、これは私の考えであるのですが、はるかちゃんは九州で迷子になったとき、飼い主さんや自分の子供達(はるかちゃんの子供)が居る、大阪を目指したように感じるのです。
もちろん、九州と大阪はかなりの距離なので、現実的には可能性は低いのですが、事実、迷子になった猫が数十キロも離れた家に帰ってきたという話もあり、特に猫には帰省本能が備わっていることもあるので、全く無い話ではないと思うのです。※(猫は、地球の磁場に対する感受性が敏感であり、それによって巣に帰ることができると考えられており、特にメスの猫はこの本能が強いとされています)
そのようなことや、お盆期間中のことも踏まえ、九州に限らず広い範囲で情報を呼び掛ける必要があると私は思うのです。
最後に、はるかちゃんの飼い主さんは、先にも述べたように、もし、はるかちゃんが親切な誰かに保護されて、今現在、幸せに暮らしているのなら、その生活を尊重される心づもりであることも、重ねて、お伝えさせていただきます。
飼い主さんは、何が何でもはるかちゃんを自分の元に取り戻したいと思っておられるのではないのです。
ただ、「どこで何をしているのかを知りたい」その一点のために、捜索を続けておられるのです。
ですので、どんな些細なことでも構いません。
何か、情報を知っておられる方は上記のはるかちゃんのHPの情報提供のメッセージ欄にて、お報せください。
心より。心よりお願い申し上げます。
プレシャスコーポレーション
野村圭一
