新たな心で

新年明けましておめでとうございます。

本年も誠心誠意サービスに努めてまいりますので

相変わらずのご贔屓の程よろしくお願い申し上げます。

 
さて、昨年末の当ブログの最後を締めくくる題材に鶴見区の
ハムスター、ハムタくんとそのご家族の「絆」について書かせてもらいました。
 
 
ブログで紹介したハムタくんのお話には、たくさんの方々よりハムタくんの家族様への共感とお悔やみ、そして賛美と労いのお言葉をいただきました。
 
ハムタくんと同じハムスターのご家族(飼い主様)は元より、犬ちゃん、猫ちゃん、小鳥等、違う種類のご家族様も含まれていました。
 
ほとんどの方が「ハムタくんもご家族も精一杯頑張ったと思います」や「きっとハムタくんは幸だったと思います」等、労いとお悔やみの言葉が中心だったのですが、中には「自分はそこまでペットと真剣に接しているのか?」や「自分は飼い主失格だと思った」等、ハムタくんとハムタくんのご家族の姿と、自身のペットに向き合う姿勢を重ねて、「考えさせられた」と自問自答される方も少なくありませんでした。
 
私は、個々の価値観や生活環境等の差があるにせよ、ペットと共に生活をする家族の方々がこのように常日頃から「ペットと自分の在り方」を日々の生活の中で「考える」ということは、とても大切なことだと思っています。
 
 
ハムタくんのことをブログに書かせてもらってから3日後、ハムタくんの家族の奥様からセレモニーを担当した弊社にお礼とハムタくんとご家族の日々を綴ったお手紙。そして生前、元気だった頃のハムタくんのお写真をいただきました。
 
ご家族の「その後」も含め、お手紙の内容は、あらためてペットと共に過ごす家族の在り方を考えさせられる内容でありました。
 
そこで2012年の最初のブログに、その手紙をそのまま掲載させてもらうことにしました。
※(個人情報は伏せさせてもらいます)

 

 
 
 
                 ハムタくんのご家族の奥様からの手紙
 
 
プレシャスコーポレーション様
 
先日は私たちの家族、ハム太の葬儀でお世話になりました○○と申します。
葬儀の際には私達家族と変わらない温かい気持ちで見送っていただき本当にありがとうございました。
 
又、ブログの件でお電話ありがとうございました。
まだ思い出すとついつい涙が出てしまってすいませんでした。
 
電話を切ってから、きちんとお話できていなかった事に気づき、慌てて筆をとった次第です。
 
何をお話したかもよく覚えてなくて本当に失礼しました・・・
 
 
ハム太の腫瘍が見つかったのは今から半年ほど前です。
 
病院で検査をしてもらった結果 悪性のリンパ腫とわかり、手術はできず抗癌剤のお薬とプロポリス、アガリスクのお薬を飲んでいました。
 
水を飲まない子だったのでお薬の液体を飲んでくれるのかと心配してましたが、ハム太はほぼ毎日しっかり飲んでくれました。
 
あっという間に腫瘍が増えて大きくなって、上半身が腫瘍でうめ尽くされてるような大きさになりました。
 
両手が出なくなって、えさも食べられなくなり、大好きなひまわりの種も自分で皮をむいて食べれなくなりました。
 
皮をむいて平らな小皿に置いてやると口だけで、がんばって食べていました。
エサのペレットは食べれないので病院で粉になったペレットをお湯でトロトロにして小さい注射器で与えていました。
 
1日3回毎回食べてくれるとホッとして少ししか食べないとしばらく心配で離れられず、よくハム太に大丈夫・・・?って話しかけてたのを思い出します。
 
みるみるうちに片目が腫瘍で開きにくくなって、両手が使えないので体勢を少し変えることもすごく時間がかかるようになり、主人が毎日、朝と夜、体をふいてやって私も同じ体制で体が痛くないかとやさしくマッサージしてやったりしました。
 
マッサージすると気持ちいいのかわかりませんが目を閉じてじっとしているので気持ちいいように見えたものです。
 
その頃からハム太にがんばれって言えなくなりました。
 
どうかできるだけ苦しまずに天国に行かせてあげたいと・・・・
 
毎朝生きてると確かめてはホっとする反面そればかりを考えている 
そんな感じでした。
 
亡くなる2週間前に呼吸が苦しいようなとにかく様子がおかしかったので慌てて病院に連れていくと、肺や心臓に水がたまっているのか、腫瘍での圧迫なのかわからずレントゲンでは腫瘍のまわりにも、たくさんの水がたまっているので内臓が見えないとのことでした。
 
酸素BOXに入れてあげると楽かもしれないと聞き、急いで梅田まで主人が調達に行きました。
 
お店が閉まる時間だったのですが、事情を話してお願いすると、お店の方が待っていてくださり本当にありがたかったです。
 
これ以上しんどい思いをさせて延命することはしたくなかったのですが、亡くなるにしてもできるだけらくに・・・
 
そんな環境を作ってあげたかった。
 
息が苦しい中、死んでしまうのはかわいそうすぎると・・・
 
 
ハム太はそれから亡くなる日の前日まで、お薬を飲んでトロトロのご飯をおいしそうに食べていました。不思議なことに亡くなる前日の朝からもう出ないと思っていた両手が出ていたのです。
 
なぜだか本当に不思議なのですが神様がそうしてくれたのかもしれません。
 
次の日の朝にうすく目を開けて静かに息をするハム太を見て、もうすぐにわかりました。
初めて「ハム太もうがんばらなくていいよ。ハム太はどこにいてもずっとずっと家族やからみんなの心の中にずっといるんやで」と言ってあげることができました。
 
小学2年の息子は学校から帰ってきて、ハム太が亡くなった事を伝えるとぐっと口を横に力を入れて必死に涙をこらえていました。泣いていいんやで と言っても声をあげて泣く事はお葬式の間も 結局最後までありませんでしたが泣くのをこらえてのどが痛くなって目はずっと真っ赤でした。
 
先日、なんでがまんしたん?と聞くと泣いたらずっと泣いてしまうから我慢したと言ってました。
彼なりに一生けん命うけとめないといけない事をわかって努力していたんだなぁと ハム太が成長させてくれたんだなぁと感じました。
 
小さな小さな短く尊い命をもって私達に命はとても大切だという事をハム太は教えてくれました。
 
今回はきちんとお葬式をしてハム太のお骨を拾い集めて息子を含め私達も心の整理ができ、ゆっくり前を向く事ができました。
 
息子は空を見上げるたびにあれハム太かな?と星を指さしていますが、ニコニコしながら手を振ってる横顔を見てホッとしています。
 
 
本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
ついつい長くなってしまい申し訳ございませんでした。
 
寒い日が続きますので体調など崩されませんように皆様お元気で
 
本当にありがとうございました。
 
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です