「そしてリングへ」遺骨のメモリアルアクセサリーに込められた ある世界チャンピオンの魂 5
Tさん家族が愛猫の大枝公園ちゃんのお見送りとメモリアルアクセサリーを作成された翌年
次男さんのプロテストの日がやってきました。
やはりカリスマボクサーとして絶大な人気のあったTさんの息子さんであることで、メディアでも取り上げており、私もテレビでその様子を見守りました。
結果は見事合格。
私はミーハーなファンのようにテレビに向って拍手をしたほど、自分のことのように嬉しかったのを覚えています。
プロになった次男君は、同年、プロデビュー戦を得意の左フックでTKOし、見事勝利で飾ると、その後、負けなしでデビュー以来5連勝したのです。
試合には必ずTさん家族はリングサイドで応援に駆け付けられるのですが、Tさんは鋭い視線でただ、黙って試合を見つめ、奥さんは試合が始まるまえから泣きだしそうな表情で見守っておられます。
そして試合が終わると、Tさんは、まだまだダメだと言わんばかりに表情を強張らさせたまま厳しいコメントを残し、奥さんは次男君が勝っても、まるで負けたかと思うくらい悲しそうに泣かれるのです。
父と母の表現の違いはあるものの、どちらも愛情から出ることであるのは言うまでもないのですが、つくづくボクサーの親というのは嬉しさより、つらさのほうが多いのでありましょう。
そんな父と母の様子もメディアで流されるので、私も同じような気持ちでハラハラしたり泣きそうになったりして次男君の試合は毎試合、見るようになりました。
そして向かえたプロデビュー6戦目。
この試合、次男君は初めてダウンを奪われたのです。
テレビの前の私も思わず「あああああ」と叫んでしまったのですが、次男君は立ち上がり試合が再開されました。
私も拳を握って「大丈夫・・・大丈夫」と自分にも言い聞かせるようにして応援しました。
幸いダメージはそれほどなかったようで、次男さんは次のラウンド、少しずつ挽回するように連打で相手を追い込んでいき、またしても得意の左フックでダウンを奪い返したのです。
今度は「しゃああああああああ」と叫んだ私はガッツポーズをつくって飛びあがりました。
しかし、相手も立ち上がり、その後、試合は5ラウンドまで進みました。
そして向かえた5ラウンド、次男君は一気にラッシュに出て、相手は完全に動きが止まり、そこでレフリーが試合を止めました。
5ラウンドTKO勝ち。
これで次男君はデビュー以来6連勝!
試合を見終わった後の私の拳は汗でびっしょりになっていました。
ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
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野村圭一
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