人の心を感知できるペット達の不思議な能力
ペット達は人間の言葉を理解しているのではなく、心を読み取っているのだと私は思っています。
もちろん「ご飯の時間だよ」と言ったら、尾を振って駆け寄ってくる犬ちゃんはいます。
でもそれは、言葉を発すると同時に、場合によってはそれより先ご飯を用意してあげようという人間の気持ちを犬ちゃんが察知しているのだと私は考えています。
犬ちゃんを飼われている皆さんもこのような経験はないですか?
気持ち良さそうに寝ている愛犬を見つめながら(散歩の時間だな)とか(そろそろご飯あげよ)と心の中で呟いたときに、犬ちゃんがパチっと目をあけ、嬉しそうに近づいてくるようなことです。
このようなことは、間違いなく、犬特有のテレパシー感知能力であると、私は感じているのです。
今回お話するのは私と同じようにペット達には人の心が読み取れる能力を持っていると信じておられるAさんという男性と、その愛犬Bちゃんのお話です。
Aさんは犬が持つ特殊な能力を日頃から感じ、それをわかった上で接してきたのでありますが、それゆえ、突然の愛犬との別れに後悔と自責の念の苛まれることになってしまったのであります・・・・
なお、今回は私の判断で地域名及び犬種は伏せさせていただきます。登場するAさんとBちゃんのイニシャルも実際とは異なりますので、そのことをご了承くださいませ。
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大型犬種の女の子であるAさんの愛犬のBちゃんは夕方の散歩した後、お気に入りの場所である自宅リビングでいつものように横たわった状態で目を閉じていたそうです。
リビングには仕事からまだ帰宅していないAさんを除く家族(奥さんと高校生の息子さんと中学生の娘さんの三人)が集まって団欒をしていました。
いつもならBちゃんもそんな家族の団欒に参加するように家族とのふれあいの時間に参加するのですが、この日、Bちゃんは家族の話し声にも反応せず、伏せの状態でリラックスした表情のまま寝そべっていたそうです。
奥さんは(今日はいつもに増して良く眠っているな)と思いつつも、おとなしすぎるBちゃんの様子が気になり、Bちゃんの名前を呼びました。
いつもならパチっと目を開け、尾を振りながら愛らしい表情を浮かべながら近づいてくるのに、この日のBちゃんは何の反応も示しませんでした。
「どうしたんやろ・・・ねえ、もうご飯の時間やからBちゃん起こしたって」と奥さんは息子さんに声をかけました。
高校生の息子さんは言われたように「B~」と名前を呼びながらBちゃんに近づいたのですが、Bちゃんは、そんな息子さんの呼ぶ声にも反応せず、静かに瞼を閉じたまま眠っているようにしてたそうです。
息子さんは少し違和感を感じ「あれ?B?B?]と名前を呼びながらBちゃんの体を数回揺すり続けました。
そんな息子さんのただならぬ声を聞いた奥さんと娘さんも不安げに息子さんの後姿を黙って見守っていたのですが、息子さんはその姿勢のまま、勢いよく家族の方を振り返り「なんかおかしい!息してへん!ちょっと来て」と叫んだそうです。
そんな息子さんの声に奥さんと娘さんも跳ね上がるように立ち上がり、Bちゃんのもとに駆け寄りました。
そして、代わる代わる「Bちゃん!Bちゃん!」とBちゃんの耳元で大きな声で呼びかけたのですが、Bちゃんが目を開くことはありませんでした・・・
不安と困惑が入り乱れる中、家族は涙を流しながらBちゃんの名前を呼び続けました。
そして、奥さんは震える手で旦那さんのAさんの携帯に電話をかけ、事態を説明したのです。
報せを聞いたAさんは「なんかの間違いやろ!今朝まで元気やったやないか。朝、俺と一緒に散歩いった後、いつものように見送ってくれたやないか!」と信じられないという気持ちから強い口調で奥さんに言ったそうです。
しかし、信じられないのは奥さんも同じで「わかってる。あんたが仕事行った後も、何もなかったし、夕方も息子と散歩行きやって、元気にしてたんやけど、散歩から帰ってきていつもの場所で寝てやってん。けど、あんまり起きてこうへんからおかしい思うて今、見たら息もしてないし、心臓も動いてないねん・・・」と涙ながらAさんに訴えかけました。
Aさんも奥さんが嘘をついてるとも思わなかったのですが、あまりに急な出来事に奥さんの言ってることが信じられかったのです。
そして「とりあえず今からすぐ帰るから待っといてくれ」と言った後、電話を切り、大急ぎで自宅に帰る用意をしました。
Aさんは仕事を切り上げ、車で自宅に向かいました。
悪い夢を見ているような感覚で強くハンドルを握ったAさんは信じられない気持ちでいっぱいでありました。
Bちゃんはまだ8歳であったし、命に関わるような病気も患っていなかったこともあったのですが、それよりも増して、今朝もいつものように元気にお見送りをしてくれたBちゃんの普段と変わらない姿をAさん自身が確認をしてから仕事に出かけたこともあり、あれが最後の姿だったなんて信じられなかったのであります。
本当に奥さんが言うようにBちゃんが急死したのであれば、その理由がなんであるのか、Aさんは無意識の内に自分の知りうる限りの知識で詮索をしたそうです。
気掛かりなことがあるとすれば、Bちゃんは数年前に避妊治療をした影響で少し肥満気味ではあったのですが、術後の経過も良好で、体調を崩すこともありませんでした。
体重が増加傾向にあったので医師から適切な食事と運動を心掛けるようには言われてはいました。
しかし、その忠告をうけ、Bちゃんの食事の担当をしていた奥さんはバランスのよい食事を心掛けていたし、Aさん自身も朝の散歩を毎日欠かさず続けていましたし、この日の朝もいつもの時間にいつものコースをBちゃんを連れて散歩してから仕事にでかけたのです。
しかし、なによりそのことが命を奪うとは考えられず、思い起こせば起こすほど。考えれば考えるほど、AさんはBちゃんの急死の報せが悪い冗談のように思えてなりませんでした。
いや、悪い冗談であってほしい。家族が自分を驚かすためにたちの悪い冗談を言ってるだけなんだ。
Aさんは自分に言い聞かせるようにそう願いました。
そして、きっと何かの間違いだ。今朝も散歩も何も変わったことはなかった・・・散歩・・・
ふと、頭も中で今朝の散歩の風景を思い出したそのとき、Aさんの脳裏にはあることが浮びあがってきたのです。
「まさか・・・」
そう心で呟いたAさんはBちゃんと家族の待つ自宅へ車を走らせたのでした。
ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
