この苦しみから解放されるとき
私は仕事柄、ペットロスでお悩みの人とお話をする機会があるのですが、そのようなとき「この悲しみはいつまで続くんですか?この苦しみからはいつから解放されるのですか?」的な質問を投げ掛けられることがよくあります。
悲しみや苦しみの最中に自分がいるとき、出口の無い迷路をさまよっているような気分になることは、誰にでもあることであり「この悲しみや苦しみからは開放されることはなく、ずっとこのままなのかもしれない・・・」と絶望感を感じてしまうようなことは、どんな人にでも起こり得ることであります。
もちろん、このようなことは個人差があり、正確な答えなどありませんし、質問された方も本気で答えを求めているわけではありません。
やりきれない気持ちを抱えながら、そんな自分にも嫌気がさし、半ば投げやりな感情で、そのような質問をぶつけられているのだと思うのですが、私は正直、この質問こそ、その人にとって良い兆候であると思っているのです。
どういうことかというと、この自分自身に嫌気がさすというのが人間にとっての成長のきっかけになることがあるからであります。
人間は経験のしたことのない悲しみに直面したとき、その悲しみに抵抗する気力も沸かず、また、その対処方法もわからないもので、言わば無抵抗なまま、その悲しい出来事に一方的に支配されるものです。
最初はただ、悲しく、寂しく、そしてそのような気持ちに苦しみすら覚えるのですが、次第に「なぜこんなに悲しくて苦しいんだろう・・・」と人間は自分自身に問いかけることをします。
それは心の抵抗の始まりであり、その次に人間は、自分自身の弱さや不甲斐なさを感じ、そんな自分に嫌気がさすのです。
「いつまで自分はこんなことを続けるつもりなのか・・・このままでは何も変わらない・・・」
そう感じたときに、人は「この悲しみはいつまで続くのか?この苦しみからはいつから解放されるのか?」ということを真剣に考え、初めてその原因と向合うことが出来るのです。
向き合ったことで見えてくるのは、自分の甘えからくる弱さであり、そのことを自覚することで、本当に自分にとって必要なものが何であるか、足りないのが何であるのかが見えてくるのです。
どんなことでも目を背けず自覚することが大切であり、自分の弱さを自覚しなければ克服はできず、成長にもつながりません。
後は、個人差があるものの、人は少しずつ、自分の本来あるべき姿を取り戻そうと無意識の内にそちらに歩くものです。
そして、いつの間にか、悲しみを冷静に受け止めている自分に気付き、冷静に過去を振り返ることが出来るのです。
なぜ、あんなに悲しかったんだろう?
なぜ、あんなに苦しかったんだろう?
それは、旅立った者が、かけがえのない存在であったからに他なりません。
それがわかったとき、成長した自分がそこにいるのです。
そして、そのときに生まれる感情が旅立った者達への感謝の気持ちであり、その感謝の気持ちを実感できたとき、悲しみや苦しみは薄れ、想い出という名の心の財産に変わっていくのです。
もちろん、かけがえのない存在を喪った悲しみが、完全に無くなる日が来ることはありません。
日によっては無性に悲しく、寂しく感じることもあります。
これが人間の持つ弱さであると同時に優しさでもあると私は思っており、よく言う「人間らしさ」とはこのようなことなのかも知れませんね。
しかし、少なくとも、一度、克服した悲しみは自分で制御できる範囲に収まるものであり、たまには悲しみに浸る日があっても良いと私は思っています。
それもまた、人間です。
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野村圭一
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