「悔いのないお見送りとは」心残り 最終回
「でも、お骨ってすごく大切じゃないですか、だから、やっぱりそれだけは自分の意思で決めるべきだと僕は思うんです」
全てのお骨を収骨されたMさんに、私はそう言いました。
「・・・そうですね」
Mさんは骨壺に綺麗に収まった愛犬ちゃんの遺骨を目にしながら、そう返事をされました後、「でもね、今日、最初は夕方から予約してたと思うんですけど、私が仕事でどうしても無理になって夜になったんです。それでTさんは小学生のお子さんがいてはるんで、あんまり遅くなるのも申し訳なくって・・・・それも気になってたんです」とMさんは言われたのです。
「そうだったんですか。確かにそのような事情があれば、時間のことは気になりますよね」と私が言うと、Mさんはうなずき、「ほんまに何から何までTさんにお世話になったし、実際ここの予約とかもTさんがしてくれはったんで、あんまり迷惑かけたらあかんなって思ったんです」と言われました。
「でも、お電話くださって、ちゃんと骨も全部、入れれた(収骨)し、本当に感謝してます。ありがとうございました」
Mさんは、そう言って深く頭を下げてくださったのです。
そして、Mさんが帰られるときになって、「あ!そうや!」と私はハンカチのことを思い出、Mさんに返しました。
Mさんはそのハンカチを自転車のカゴに折りたたんで入れ、その上に骨壺を置いた後「いろいろお世話になりました」と、ちょこんと頭を下げ帰って行かれたのです。
そのときのMさんの顔は、最初、Tさんと一緒に会館を出れれたときに見せた名残惜しさは消えており、ペットを亡くされた悲しみの中にあっても、その表情は清々しいものでありました。
弊社プレシャスコーポレーションのお見送りは合同ではなく、全て個別で執り行ってきたのでありますが、そこには「悔いのないお見送りを」という会社理念が存在しています。
それは、家族である大切なペットお見送りのとき、予め、時間を制御されたり、見知らぬ人の動向を気にしながら、自分以外の人のペースで形式的な葬儀をしたとしても、それは何の意味も持たないと思っているからであります。
今回、Mさんはペットを亡くしたショックから、日頃からお世話になっているTさんに参列してもらうことになり、そのTさんに葬儀会社の決定や、葬儀の予約に至るまで、全てをお任せになりました。
そして、Tさんが参列してくださったことは、Mさんにとって大きな支えになり、心強い存在であったことは間違いありません。
しかし、そのことで、MさんがTさんに対し、多少なりとも気兼ねの気持ちができてしまい、その分、収骨の方法に関し、一時は自分の意思とは違った形で葬儀を終えられたのであります。
もし、Mさんが再び戻って来て、収骨し直さなかったとしたら、後にそのことが、どんな影響をMさんに与えていたかは、私にもわかりません。
何事もなく、過ごされてたかも知れませんが、もしかしたら、そのことが気になり、ずっとその事実が暗い影を落とす結果になっていたかも知れないのです。
これは、私の理想であり、願望に近い感情なのかも知れませんが、当社でお見送りをされた人には、満足とは言わなくとも、せめて後悔の残るお見送りだけはしてもらいたくないと、常日頃から強く思っています。
だから、Mさんが最初に見せた名残惜しそうな表情を見たとき、すごくそのことが気になったのです。
ハンカチのこともあり、Mさんにもう一度、ご自身の意思の確認ができたことで、今回は私自身も悔いのないサポートが出来たように感じたのですが、果たしてMさんはどのように思わたのでありましょうか。
いずれ、機会があれば、またお話を聞かせてもらえればと思っております。
プレシャスコーポレーション
野村圭一
大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは
プレシャスコーポレーションまで
大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9
ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

