「再会!」虐待をうけた あるミニチュアダックスちゃんの生涯 3
警察に保護されたダックスちゃんを迎え入れたAさんは、新たな家族となったダックスちゃんにCちゃん(仮名)と名前を付けてあげました。
虐待をうけていた犬は、トラウマから、人間を恐怖の対象と認識しており、その恐怖を植え付けたある特定の人間を怯えることがあります。
Cちゃんの場合は男性を怖がる傾向があり、特に大人の男性が苦手でありました。
おそらくCちゃんの体と心に傷を負わせたのは成人男性だったのかもしれない・・・
大人の男性を見ると震えるCちゃんを見てAさんはそう思ったそうです。
Aさんは(Cちゃんの恐怖心が無くなるのにはかなりの時間がかかるかもしれない・・・)と思ったそうで、家族にも「皆で愛情を持って接してあげて少しずつCちゃんが安心した気持ちで暮らせるようにしてあげよう」と言いました。
もちろん、息子さんも娘さんもAさん同様、犬が大好きな優しい心の持ち主であったのでお母さんにそう言われなくとも、そのことは重々に承知しており、Cちゃんが来た日からすぐに愛情を持って接っしていたそうです。
そして、Cちゃんを迎え入れて数日が過ぎた頃でした。
この日もビラを持ってBちゃんの捜索を続けていたAさんが、ご近所さんに聞き込みをしたところ「近くの建設現場の職人さんが建設現場に迷い込んできたダックスフンドを保護しはって、飼い主さんを探してはったよ」との情報が入ったのです。
Aさんはすぐに、その建設現場に向かいました。
そして、建設現場にいた職人さんに「あの・・・すいません。近所の方にミニチュアダックスフンドを保護されたと聞いたんですが」と声をかけたところ、職人さんは「ああ飼い主さんの方ですか?」と笑顔になられて言われたのです。
「はい。うちの犬かどうかはわかりませんが、同じダックスがいなくなってしまって」とAさんが事情を説明すると、職人さんは作業現場の奥からBちゃんを抱いて連れてきてくれたのです。
「ああ!B!」と思わず声を出してAさんはBちゃんを抱きしめました。
Bちゃんは迷子になった日、この建設現場に迷い込んでしまい、職人さんに保護されていたのです。
そして、今日までの間、Bちゃんは職人さんから規則正しく食事も与えてもらっていたこともあり、健康状態も良好でありました。
Bちゃんと再会を果たしたAさんを見て職人さんは「人にも慣れてる犬だったし、きっと近くの飼い犬だと思って、時間があるときにご近所さんに訊ね歩いてたんです。でも、本当に良かった」と優しい表情を浮かべたそうです。
「本当にありがとうございました」とAさんは職人さんに頭を下げ、すぐにBちゃんと家に帰りました。
Bちゃんが無事に戻ったことは、家族のこれ以上ない喜びをもたらしたことは言うまでもなく、Bちゃんも家族と久々の再会を体全体を使って喜ぶようにはしゃいだそうです。
そして、この時がBちゃんとCちゃんの初対面でもありました。
最初、BちゃんとCちゃんが威嚇しあうんじゃないかと心配してた家族だったのですが、BちゃんとCちゃんはお互いの匂いを嗅いだ後、すぐに打ち解けあったそうです。
そんなBちゃんとCちゃんの姿を見て、Aさんと家族は胸を撫で下ろしました。
これで全員が揃い、Cちゃんにとっても新しい生活が始まることになったのです。
Aさん家に来た当初は何をするのにも遠慮がちで脅えがちであったCちゃんも優しい家族と仲間に囲まれ、徐々にではありますが慣れていき、一か月が過ぎた頃には楽しそうにBちゃんと遊んだり、子供達に甘える仕草をするようにもなったCちゃんを見て、Aさんの頬は自然とほころびました。
しかし、Cちゃんの鼻の根っこの傷は癒えたものの、よほど、強く縛られていたのか、その部分から毛が生えてくることはありませんでした。
その傷跡を見る度にAさんと家族の心は痛みましたが、Cちゃん自身は気にすることもなく、着実に本来の自分自身を取り戻していきました。
そして、CちゃんがAさん家族の元に来て、数年が過ぎた頃、長男さんは中学生になっていたのですが、Cちゃんは最初は避けていた人間の男性でもある長男さんのことが大のお気に入りになっていたそうで、長男さんが帰宅すれば玄関まで駆け寄って出迎え、長男さんが座ると、その膝の上に寝転がって甘える仕草を見せたそうです。
鼻の傷跡は消えないものの、Cちゃんの心の傷は少しずつ消えていったのです。
ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
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野村圭一
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