いちばん悲しんでいる人・・・
以前、当ブログで、ペット亡くなったとき、共に暮らした家族であっても、家族間で悲しみの温度差があることも書いたことがあります。
それは何も「悲しんでいる人と、そうでもない人」という意味ではなく、同じように悲しんでいたとしても、その悲しみや喪失感の度合いに、個人差があるという意味であります。
悲しみに優劣や順位をつけるものではありませんが、やはり、亡くなったペットとの関係性は家族であっても違うのは、当たり前と言えば、当たり前の話であり、自然なことであると、私は思っています。
セレモニーの席でペットを喪ったご家族と対面するとき、私はにご家族の中で誰が一番、悲しみが深いのかを無意識の内に感じ取ろうとしているときがあります。
それぞれの表情、仕草、言葉、視線。
長年、このお仕事をしているうちに、本当に意識的ではなく、無意識にそれらから、感じ取ろうとする癖がつきました。
なぜ、そのような癖がついたのか?
それはペットのお見送りに際し、ご遺族とよべる飼い主さん家族に悔いの残らないお見送りをしていただくためには、やはり、一番悲しみが深い人のペースで進行する必要があると考えているからであり、また、他のご家族も、そのようなセレモニーを強く望んでいることが多いのも事実であります。
ペットが亡くなったとき、誰が一番ショックが大きいのか、悲しいのか、寂しいのか。
家族であれば、黙っていてもわかるものであります。
それは、ご家族によって様々ですが、お母さんのときもあれば、お子さんのときもあり、またお父さんであるときもあります。
自分も同じように悲しいのには変わりないときであっても、家族の中にもっと悲しみが深い人がいれば、その家族を気遣うのも家族愛であります。
その家族愛に応える意味でも、セレモニーは一番悲しいでいる人が後悔のないお見送りができてこそ、意味のある儀式になるのだと、私は考えており、つねに、その人の心の温度を感じながら、進行していくことを心掛けています。
そうすることで、家族の中に一体感が生まれ、ただ悲しいだけであったペットとの別れの儀式が、感謝の見送りの儀式になるようなことがあります。
もちろん、全てのセレモニーがそのようになるほど、単純なものではありませんが、大切なペットが亡くなったとき、他の家族の存在が、とても心強く思えるときがあり、普段の生活では、ついつい見落としがちな家族の有難さをセレモニーを通じて感じれるようなこともあるのです。
ペットとの関係性がもっとも深かった家族が、後悔のないお見送りをされたとき、間違いなく、その気持ちは他の家族にも伝わるものであります。
全てのセレモニーを終えて、ご家族と別れるとき、一番悲しみが深かった人には気付かれないようにして、家族の人から「本当にありがとうございました」と感謝のことばをいただくようなことがあります。
この言葉には二つの意味が込められているときがあるのですが、一つは大切なペットの旅立ちを無事に終えれた感謝の念と、もう一つは、悲しみに沈んでいた家族が、後悔の無いお見送りが出来たことで、その悲しみに区切りが付けれたことへの感謝の気持ちであります。
場合によっては、後者の感謝の気持ちが大きいときもあり、それは家族への思いやりの気持ちの表れでもあると私は思っており、その気持ちが、また新たな家族の「絆」を生み、強くするのです。
そして、その「絆」こそ、ペットが共に暮らした家族に残してくれた一番大きな「財産」なのかも知れませんね
プレシャスコーポレーション
野村圭一
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