「事実と経緯」心残り11
収めきれなかった愛犬ちゃんのお骨をそのままの状態で置いていると知ったMさんは涙ぐまれました。
そして「あの・・・それって今からもう一度、そっちに行っても構わないってことですか?」と訊ねられたので、私は「かまいませんよ」と返事をしました。
Mさんは「車で送ってもらって思ったんですけど、以外と私の家から近いですよね?」と言われたので、「そうですね、うちは守口でも寝屋川寄りなんで近いと言えば近いです」と、私が答えるとMさんは「そうですよね。コーナンの道を真っ直ぐ行けばいいだけですよね?」と確認をされた後「今から自転車ですぐに行きます」と言われたのです。
「わかりました。お待ちしてます」と私は返事をし、「あのお骨壺だけ忘れないで持ってきてくださいね」と伝えました。
Mさんは「はい。わかりました」と返事をされた後、電話を切られたので、私は会館で待つことにしたのです。
それから20分ほどして、Mさんは会館に自転車で来られました。
「早かったですね」と少し驚きながら私が出迎えると、Mさんは少し額に汗で滲ませ「ぜんぜん近かったです^^」と照れたように笑顔を浮かべられたのです。
そうやって笑ったMさんは葬儀のときとはまるで印象が違い、私には別人のように見えました。
自転車をとめられたMさんに「どうぞ」と私は声をかけ、二人で収骨場に入ったのです。
私はまずMさんからお骨壺を預かり、慎重に収められたお骨を、用意していた白い布の上に取り出しました。
そして、大き目の4寸のお骨壺を取り出し、Mさんに骨上げ箸を渡した後「先ほどと同じ要領でこちらに入れてください」と告げました。
Mさんはうなずき、言われたように、もう一度、お骨上げをやり直すようにして、残っていたお骨も含め、今度は全てのお骨を収骨されたのです。
「本当にありがとうございました。」
そう言って頭を下げられたMさんに「いえ。とんでもございません」と私は笑顔で返事をしました。
Mさんは顔を上げ「でも本当に、私が残りの骨のこと気にしてるって、よくわかりはったですよね」と感心されたように言われたので、私は「帰り際のMさんの表情を見て『もしかしてそうかな』って思ったんですよ」と私は答えた後「でも、どうして小さい骨壺にされたんですか?あのときTさんとどんな会話されたんですか?」と訊ねたのです。
「はぁ・・・・」とMさんは苦笑いを浮かべながら困ったような返事をした後、「Tさんは今まで二度、ペットを亡くしてはるんですけど、『そんなん骨なんて全部持って帰るもんと違うよ、実際、私のペットのときは二回とも少しだけ持って帰ったよ』って言われたんで、じゃあそうしようかなって思ったんです・・・」と言われました。
なんとなく、お二人の間でそのような会話があったことは、私も察していたのですが、これだけは飼い主さんが決めることであり、いくら目上の人間であっても、流されてはいけないことであると、私は強く感じたのです。
「失礼ですが、お二人はどのような間柄なんですか?」と私は葬儀のときから気になっていたことを訊ねました。
「あの、Tさんはね、○○(ペット関連のお仕事)をされていて、すごく犬のこととか詳しいんですよ。私も○○(Mさんの愛犬ちゃん)も結構お世話になって、すごく良くしてくださる人なんです。それで○○が亡くなったときもTさんに相談をして、ここ(プレシャスコーポレーション)を教えてくれたんも、Tさんだったし、私ショックで何も出来なかったんですが、予約もしてくれて、葬儀にも付いてきてくださったんです」とMさんは説明をしてくださったのです。
Mさんにとってはペットを亡くすこと自体が初めての経験であり、そんなとき、ペット関連のお仕事をされているTさんが傍に居てくれるのは、とても心強いことあったのは間違いありません。
それに一人でペット葬儀会館に来られた皆さんが、「一人で来るのがすごく心細かった」と、よく口にされるのも事実であり、おそらくMさんもTさんが居なければ、不安な気持ちに包まれたままお見送りを終えられていたと思います。
そのような状況下で、Mさんが自分の考えを捨ててまで、Tさんの意見に従ったのも、ある意味、仕方のないことなのかも知れないと、私はMさんの話を聞いて感じたのです。
ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
プレシャスコーポレーション
野村圭一
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