守り神 前編

皆さんの周りに、一人はいると思うのですが、本人は特別、動物が好きでないのに、やたらと動物に好かれる人っていませんか?

私の友人にも、一人、そのような女性がいます。

 

その友人はM子というのですが、基本的に無口な人間で、感情もほとんど表に出さず、必要なこと以外、ほとんど話さない子であります。

かれこれ10年以上の付き合いになるのですが、私はM子が感情的になったのを見たことがありません。

 

至って穏やかな女性なのですが、このM子はやたらと動物に好かれるというのか、不思議と人間に懐かない動物と縁がある子なのです。

 

今から5年ほど前の話なのですが、その日、M子と私の共通の友人の誕生パーティーをしてたときのことです。

M子が不意に「ねえねえ、兄さん(M子は私のことをこう呼びます)昨日ね、うちの家にイタチがおってん」と言いました。

 

「イタチ?そりゃM子の家は古いから路地や軒下にはイタチくらいおるやろ」と私が返事したところ、M子は首を横に振りながら「ううん。玄関の前とか外と繋がってる所におったんならいいねんけど、私の二階の部屋におってん」と言ったのです。

 

「二階の?ふ~ん・・・まあ、でも、イタチなら屋根裏伝いに二階にも行くやろから、珍しいけど、あり得ない話やないよ。それで帰ったらおったんか?」と私が訊ねると「それがさ、帰って部屋入ってイタチがおって、私を見て逃げたんなら驚けへんけど、私がずっと部屋におって、お風呂入って、寝る前に小説読んでてたときに、いつの間にか横におってん」と困ったような表情で言ったのです。

 

「マジで?イタチが?ほんまか?」と私が疑ったような目をして聞くと、M子は手で私の肩を叩くような仕草をしながら「本当やねんって。私も一時間くらい小説読んでてんけど、そん時から気配みたいなんは感じててん。そんでな、なんか視線感じるなって思って横を見たら、すぐとなりにイタチがおって小説を覗き込むように見ててん」と言うのです。

 

「ウソつけ!( ̄▽ ̄)イタチはそこまで人間に近づけへんわ!」と私は呆れたように言うと「ほんまやねんって!そんなウソつけへんよ。いいよ信じてくれへんねやったら・・・」と、スネたように口を尖らせたのです。

 

少し、信じられない話ではあったのですが、M子がそんなウソをつく理由もないので、私は「怒んなや^^まあ、でも、イタチは昔から家の守り神っていうし、そう思ったら縁起のいいことなんとちゃうか」と、なだめるようにして言いました。

M子は顔をあげ「え?イタチって守り神なん?」と聞いたので、私は「うちの親父もそれらしきこと言うてたで」と返事をしたのです。

 

※事実、過去にも一度だけ、イタチの火葬の依頼を請けたことがあるのですが、その時もご依頼者さんは「家の守り神だから」と言って、ペットでもないイタチを火葬をされたのです。過去ブログ{初めての体験 その1}参照

 

その後、M子と会う度、冗談半分で「イタチは元気か?^^」と声をかけるようになっていたのですが、昨年、M子はイタチの出る実家を出て近くのマンションで念願でもあった一人暮らしを始めたのです。

 

そして今年の初夏の頃でした。

M子から「これな~に?」と画像付きのメール送られてきたました。

画像を開くと、そこには一匹のヤモリが写っていたので、私はM子に電話をかけ「ヤモリや。どこにおったんや?」と訊ねたのです。

 

M子は「ヤモリって名前やの?気付いたらたら部屋におってん・・・」と困惑気味に答えました。

「部屋って引越したとこ?」と私が聞くと、M子は「そう・・・マンションの部屋におってん」と不安そうに言ったのです。

 

「そうか^^しかしM子はすごいな。ヤモリは昔から家の守り神って言われてるねんで。だから『家を守る』と書いてヤモリって言うねん。イタチもそうやけど、M子はいつでも守り神に護られる子やねんな」と私は嫌味ではなく、少し感心するように言ったのですがM子は「もう・・・からかわんとって・・・」とスネたように答えた後「ヤモリって粉っぽい皮膚してるけど毒はあるの?」と聞いてきました。

 

「毒はないよ。性格も大人しいで」と私が答えると「そうなん・・・何食べるの?」とさらに質問をしてきました。

「小さい蛾(ガ)とかハエとか生きた虫を食べるねん。何でや?」と私が聞くとM子は「虫か・・・虫やったら無理やな・・・」残念そうに言ったのです。

 

「無理って?どうしたん?」と気になった私が訊ねたところ「うん・・・カワイイ顔してるし草食やったら家で飼おうかなって思っててん。でも、虫触るの嫌ややから、外に逃がすわ・・・」と言って、その日は電話を切りました。

 

その日から数日後、仲間内でお酒を飲む機会があり、M子とも久々に会った私は思い出したように「そうやM子。ヤモリはどうしたんや?」と訊ねたのです。

M子は「ああ・・・ヤモリ。そうや言うてなかったね。ヤモリね飼うことにしてん」と笑顔で答えたので「虫をあげるの嫌やから逃がすって言うてなかった?」と私が聞くと「そうやねん。兄さんの電話切った後、捕まえて、窓から逃がしてんけど・・・」とそこまで言ってM子は笑みを浮かべました。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

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