「警察からの連絡」姿を変えて帰ってきたペット~2

交番に届け出をした後、Hさんは自宅に戻りました。

少し、期待をしたのですが、やはりジンちゃんは戻っていませんでした。

さすがに疲労を感じて横になろうかとも思ったのですが、空のカゴを見ると、ジンちゃんのことが気がかりで、また外に出て、探すようなことを繰り返したそうです。

夕刻になり、旦那さんが帰宅したので、交番に届け出をしたことを伝えました。

旦那さんは「そうか。俺も、一応、警察には届けたほうがええと思ってたから、行ってこようと思うててん」と言った後「それよりお前、少しは眠ったんか?」と訊ねたので、Hさんは「ううん・・・」とだけ答えたそうです。

「ご飯食べたら俺が探すから、その間、ちょっとは寝たほうがいいぞ」と旦那さんは気遣うように言ってくれたので、Hさんは黙ってうなづきました。

二人で夕飯を取った後、Hさんは旦那さんに言われたように、少しだけ横になり、旦那さんは懐中電灯を持ってジンちゃんを探しに行きました。

 

しかし、その日もジンちゃんは見つからず、ジンちゃんがいなくなってから丸一日が過ぎてしまったのです・・・

 

Hさん夫婦は、空いた時間を全てジンちゃんの捜索に費やしたのですが、翌日も、その翌日もジンちゃんを見つけることができませんでした・・・

 

そして、三日後のお昼過ぎでありました。

その日は土曜日で旦那さんも仕事が休みだったので、Hさん夫婦は二人で公園や樹木がたくさん植えてある工場の周りを探していたときに、Hさんの携帯電話がなったのです。

出てみると、警察からであり「お宅のインコかどうかわかりませんが、インコの届け出がありましたよ」と連絡が入り「本当ですか!」と声を弾ませたHさんは「すぐ行きます!」と返事をし、すぐに旦那さんと警察署に向かったのです。

 

お腹すかしてるやろな

怪我してへんかな

どんな人が届けてくれたんかな

 

そんなことを考えながらHさんと旦那さんは自転車で警察署に向かいました。

駆け込むようにして警察署の扉を開けて入ったHさんは「Hです。インコの飼い主です!」と息を切らせて言ったそうです。

 

すると、警察署に入ってすぐ横の小さな窓の中から「あ~インコの人ですか?こっちです」とYシャツ姿の警官さんに声をかけてくれました。

Hさん夫婦は小さな窓の前に行くと「ちょっと待ってください。連れてきます」と警官さんは言い、奥の方に歩いて行き、手を伸ばして、小さなと鳥かごを持って戻ってきました。

ジンちゃんの対面を前にHさんは堪え切れず涙が出てきたそうなのですが、警官さんが目の前に置いた鳥かごの中のインコを見て言葉を失ってしまいました。

 

警官さんが差し出した鳥はジンちゃんと同じセキセイインコだったのですが、色が黄緑で、一目見てジンちゃんではないとわかったそうです・・・

 

落胆するHさん夫婦の顔を見た警官さんは「お宅さんのインコと違うんですか?」と訪ね、Hさんは「はい・・・うちのインコではありません・・・」と小さな声で答えたそうです。

「そうですか・・・インコの届け出はそんなに多くないんでてっきりお宅さんのやと思ったんですけどね・・・まあ、それなら仕方ありません。えらいお手数とらしてすいませんでした」と警官さんは窓越しに頭を下げられました。

「いえいえ。こちらこそ連絡くださいましてありがとうございます。またインコの届け出があったら連絡してください」と、旦那さんは、肩を落とすHさんに代わってお礼を言い、「じゃあ行こうか」とHさんに声をかけました。

旦那さんに支えられるようにして、警察署を出ようとしたとき、Hさんは、立ち止まり、もう一度、窓の前に戻って「すいません」と警官さんに声をかけました。

「はい?」と返事をして警官さん窓の前まで来られたとき、Hさんは「すいません。さっきのインコなんですが、もし飼い主さんが名乗り出なかったときって、どうなるんですか?」と訊ねたのです。

 

警官さんは明らかに表情を曇らしながら「はあ・・・ある一定期間中に飼い主さんが名乗りでられなかった場合は保健所のほうに渡すことになってます」と答えました。

「保健所・・・それってもしかして、処分ですか?」と警官さんの顔を見て訊ねたHさんに「はあ・・・かわいそうですけど・・・そうなりますね」と視線を落として言ったそうです。

「一定期間ってどれくらいなんですか?」と、Hさんはさらに質問をし、警官さんは「小鳥の場合、その期限は一週間です」と、答えたのです。

 

Hさんも警官さんも無言になってしまったのですが、そんな沈黙を破るようにHさんは、ある事を口にしたそうです。

 

それは「もし、一週間経って飼い主さんが名乗り出なかったとき、そのインコを私が引き取ってもいいんですか?」という申し出で、ありました。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 

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