姿を変えて帰ってきたペット

Hさんはその日の夕刻、いつものようにセキセイインコのジンちゃんをカゴから出し、肩に乗せたままカゴの掃除をしていました。

これはHさんとジンちゃんにとって、日課のような時間であり、ジンちゃんも慣れたようにHさんの肩の上で、掃除が終わるのを待っていたそうです。

 

その時でした。

インターホンが鳴り、Hさんの旦那さんが帰宅され、玄関のドアを開けたのですが、そのとき、ドアを開いたときにする独特の音にジンちゃんは驚いいたように羽ばたいてしまし、そのままドアに向かって飛んでいってしまったのです。

 

Hさんは悲鳴にも近い叫び声をあげて旦那さんに知らせたのですが、旦那さんも一瞬の出来事であったので、咄嗟に反応できず、ドアを閉じる前にジンちゃんは旦那さんの横を通り抜けるようにして外に出てしまったのです。

 

すぐに旦那さんが外に出てジンちゃんの姿を目で追ったのですが、そのときには、ジンちゃんはすでに向かえの民家の屋根の上を飛び越えて行ってしまった後でした。

 

旦那さんの後を追うように玄関先に出たHさんは「ジンちゃんは!?」と旦那さんに訊ねました。

旦那さんは手に持っていた鞄を玄関に置き「向こうに飛んで行った。捕まえてくる」とHさんに言い残し、駆けだしたのですが、Hさんも居ても立っても居られず「待って!私も行く!」と旦那さんの後を追ったそうです。

 

Hさんと旦那さんは、民家の屋根、街路樹、電線、近所の至るところをジンちゃんの名前を呼びながら探しましたが、ジンちゃんの姿は見当たらず、気が付けば、夜になっていました。

 

二人で、ジンちゃんを探すこと3時間。

すっかり日は暮れ、闇に包まれた街並みを見て、Hさんは、もしかしたら家に戻ってるかもしれないと思い、一度、自宅に戻ることにしたのです。

 

家に戻ったHさん夫婦はベランダや家の屋根を懐中電灯を照らしながらジンちゃんの姿を探したのですが、やはりジンちゃんは家にも戻ってきていませんでした。

 

その後、Hさんはジンちゃんが戻ってきたときのことを考え、玄関とベランダの扉を少し開けて自宅で待つことにし、旦那さんは懐中電灯を持って、再び外を探しに行かれたそうです。

 

ベランダから夜の町を見て、Hさんはジンちゃんが心配でたまりませんでした。

この時間からジンちゃんの天敵でもある野良猫の活動が活発になるし、明け方にはカラスも活動しはじめます。

 

よからぬことを考えると、涙が出てきて、とても眠って待つ気にはなれず、その後、Hさんと旦那さんは夜を徹っしてジンちゃんを探したそうです。

 

朝が来て、旦那さんの出勤時間になり、旦那さんは、その日、一睡もせず、会社に行かれました。

一人、家に残されたHさんは空っぽのカゴを見て涙が出てきてしまい、旦那さんに「お前も少し休め」と言われていたのにも関わらず、旦那さんをを送り出した後、もう一度、外に出てジンちゃんを探すことにしたのです。

 

Hさんは家から少し離れた所に大きな公園があることを思い出し、公園なた木もたくさんあるので、もしかしたら、そこに居るかもしれないと思い、歩いて公園まで向かいました。

公園に到着し、ジンちゃんの特徴である黄色の羽を探すように見渡したのですが、それらしき姿は見当たらず、Hさんはやむを得ず、木を一本一本、見上げながらジンちゃんの名前を呼びながら探したそうです。

 

気が付けば、正午を過ぎ、昨夜から、一睡もせず、何も食べていないHさんは、目まいを覚え、公園のベンチに腰かけました。

 

その時、公園の向かえにある交番が目に入りました。

(どうせ相手にしてくれないだろうな・・・)

そう思いつつ、Hさんは交番を訪ね、ジンちゃんが迷子になったことを相談することにしたのです。

 

交番には若い警官さんと年配の警官さんがいたのですが、「すいません」と声をかけながら扉を開けたHさんに「はい。どうされました?」と優しげな表情で対応してくださったそうです。

Hさんは、扉付近で立ったまま「あの・・・インコが逃げてしまって・・・それで相談に来たんですけど・・・」と不安そうに、そう言うと、年配の警官さんが「そうですか。どうぞ、お座りください」と椅子を出してくれました。

てっきり、相手にもしてくれないと思っていたHさんは、ホッとした気持ちになり、ジンちゃんの特徴と逃げた経緯を話したそうです。

 

「では、警察に届け出があったときは、すぐに知らせませね」と警官さんが言われたので、Hさんは立ち上がり「よろしくお願いします」と頭を下げた後「あの・・・こんなことを警察に相談する人って多いんですか?」と訊ねたました。

そう聞かれた警官さんは「う~ん・・・多くはないですが、たまに同じよな相談される人はいますよ」と言われたので、Hさんは「そうなんですか?あの・・・それで、無事にペットが見つかるときもあるんですか?」とさらに訊ねたそうです。

警官さんは苦笑いを浮かべながら「これだけはね・・・何とも言えませんが・・・半々くらいですかね」と言われたのです。

「半々ってことは半分くらいは誰かが見つけて届けてくれることもあるってことですか?」とHさんが言うと「そうですね・・・ペットって人間に慣れてるから、民家に迷い込んでしまうことも多いんでね。そのときに警察に連れて来てくれる人もいますよ」と、警官さんは笑顔でそう言ってくれたのです。

 

あまり期待していなかったHさんではありましたが、警官さんの話を聞いて、もしかしたら、親切な誰かにジンちゃんは保護されているかも知れないと、新たな希望が湧いてきたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

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