「魂の交流」生前と変わらぬ姿のままで~最終回
Pちゃんとご家族の触れ合いながらのお別れのお時間の後、私はリビングに祭壇を設置し、お焼香の用意をしました。
そして、娘さんの手によりPちゃんは祭壇に寝かされた後、私は線香とろうそくに火を灯したのです。
御家族が合掌でお祈りをされる中、私は読経を唱えさせてもらい、焼香の儀を執り行いました。
お焼香の儀が終わり、私はYさんの自宅駐車場に止めた火葬車に戻り、ご火葬の準備をしている間、ご家族はPちゃんとの最後のお別れをされていました。
30分後、Pちゃんは娘さんに抱かれ出棺し、お花、フード、ご家族の写真と一緒に火葬炉に納められ、天に召されたのです・・・
ご火葬の間、Yさん家族は全員で、お立会いをされ、ご火葬を見守っておられました。
その時、お父さんが不意に「ところで、旅行はどうやったんや?」と娘さんに訊ねられ、娘さんは「うん・・・楽しかったよ」と寂しげな笑顔で答えた後、思い出すように「でも、今思えば、旅行の最中、しょっちゅうPのこと思い出してたんやけど、もしかしたら、P・・・会いに来てくれてたかもしれへんわ・・・」と独り言のように言われたのです・・・
娘さんの、その言葉に、他の家族は黙ったまま、うなずいて聞いておられたのですが、息子さんが、思い出したように「そう言えば俺もお母さんからオヤジにPが死んだって電話あったとき、無意識に『Pのことや』って、直感的にわかってん」と言われました。
息子さんは深く目を閉じながら、続けるように「なんて言うたらええんかな・・・あの時な、やたらとPのことばっかり考えててん・・・ほら、昔さ、俺が足を骨折したときあったやん?あの時、Pが俺の部屋で寝てくれたん覚えてる?いつも、Pは姉ちゃんの部屋かリビングで寝るのに、あの日だけ俺の部屋で心配そうな顔で傍におってくれてんけど、お母さんから電話あったとき、ちょうどその事、思い出しててん・・・」と言った後、思わず、目に涙を浮かべたのです・・・
そして、お母さんがPちゃんの気持ちを代弁するように「きっと、Pは、ちゃんとみんなにお別れをしに行ったんよ。『今までありがとう』って・・・」と、優しい表情で言われました。
火葬が無事に終わり、Pちゃんの遺骨はYさん家族全員の手によって、丁寧に収骨され、お骨壺に納められました。
Pちゃんの遺骨は、しばらくの間、自宅で保管された後、自宅の庭に埋葬されるということでありました。
それが、何よりも家と家族の事が好きだったPちゃんが望むことだと、御家族は判断されたのです。
もちろん、私も、それが最良の方法であると思いました。
今回のセレモニーは、ご両親が、あらゆることを考慮した上で、娘さんが戻られるまで、Pちゃんの死を伏せておく判断をされ、その間、Pちゃんを綺麗な状態で安置する選択をされました。
もし、ご両親がすぐに娘さんにPちゃんの死を知らせて、娘さんが旅行を切り上げて帰ってきていたのなら、また、違った別れになっていたのかも知れず、上手く言えないのですが、もし、そうなっていれば、もっと慌ただしい別れになっていたような気がするのです。
Pちゃんは息を引き取ってから五日後に天に召されたのですが、その五日間は、Pちゃんにとっても、御家族にとっても大切な時間であったように私は感じるのです。
娘さんも息子さんも、Pちゃんが亡くなってから、近くにPちゃんの存在を感じていたのは、きっと、Pちゃんの魂が傍にいたからだと私は思うのです。
そう考えると、死別と言うのは肉体の別れであり、魂の交流は永遠に続くのかも知れないですね・・・
それは、とれも尊いことであり、素敵なことだと私は思います。
プレシャスコーポレーション
野村圭一
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