励み。そして存在意義
今日から12月です。
今年も残すところ、後、一ヶ月足らずとなりました。
弊社プレシャスコーポレーションは年中無休であるので、当然ながら年末年始も通常営業と同じであります。
でもやはり、12月と正月は少し違う感覚で毎年、仕事をしています。
12月になると、毎年、やり残したことがあるように感じますが、具体的にそれがなにかと言えば何もないような気もしますし、小さいことを数えれば、キリがないのも事実です。
しかし、そんなことを考える暇もないほど、この時期は忙しくもあるので、バタバタしているうちに時間だけがが過ぎて行き、気が付けばまた新しい年を迎えています。
先日、17歳で永眠した、ある犬ちゃんの飼い主さんであったUさんが納骨堂に参拝に来られたとき、「少し早いのですが」と前置きをされてから年末のご挨拶をしてくださいました。
そんなUさんの腕には仔犬が抱かれていたのですが、私が気になって「あれ?この子は?」と訊ねると、Uさんは、少し照れたように笑みを浮かべながら「つい先日、迎えたんです」と仔犬の顔が私に見えるように腕の角度をずらして、そう言われたのです。
Uさんは「もう犬は飼わんとこって思ってたんですけどね・・・もう体が犬のいない生活になれなくて」と仔犬を優しく撫でながらそう言われました。
「良いことだと思います」
私がそう言うと、Uさんはなぜか申し訳なさそうに頭を下げられたのです。
これは我々人間心理でよくあることなのですが、新しいペットを迎えたことで、先立ったペットに、なにか悪いことをしているような罪悪感を感じてしまうのです。
でも、それは間違いであり、先立ったペットもそのことを責めたりすることはないと私は思っているのですが、実際に罪悪感とまではいかなくとも、少し気が引ける人は、意外と多いのも事実です。
その後、仔犬を交え、Uさんと少しお話をしたのですが、Uさんは帰り際、「来年もその先もプレシャスさんには頑張ってもらってこの子の葬儀のときもお願いします」と言われたのです。
「葬儀って、その子はまだ赤ちゃんなんで、だいぶ先じゃないですか^^」
そう笑って言った私に、Uさんは「そうですけど。でも、本当、プレシャスさんには感謝しているんです。だから、ずっと今のままのやり方で続けて行ってほしいんです」と言ってくださったのです。
Uさんの愛犬ちゃんの葬儀のとき、担当させてもらった私は、何も特別なことはせず、いつものように、ただUさんのお見送りのサポートをしただけでありました。
でも、Uさんは、そのことを、とても感謝してくださったようで、葬儀を終えて帰られる際にも、深くお辞儀をして感謝労いとのお言葉を下さったのです。
手前味噌な話に聞こえるかも知れませんが、無事にお見送りを終えられた飼い主さんから感謝の言葉と一緒に「こんな所があるとは知らなかった」「ここであげてよかった」「まだペットを飼っているので、また何かあればよろしくお願いします」等のお言葉を添えていただくことが、よくあります。
病院と警察と葬儀屋には縁が無いに越したことはない。
一般的には、そう思われており、私自身もそう思っております。
しかし、命には限りがある以上、避けて通れないのが葬儀であり、皆さんもそのことを重々に承知されておるので、そのようなお言葉をくださるのでありましょう。
Uさんに限らず、そう思ってくださる人がいるというのは、私の励みでもあり、弊社プレシャスコーポレーションの存続意義の源でもあります。
今年もその気持ちだけはブレることなく師走を迎えました。
そして、年が変わっても、その気持ちだけは変わらずに持っておこうと思っております。
プレシャスコーポレーション
野村圭一
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