4時間

私たちの仕事は、ペットと飼い主様との最後のお別れに立ち会う仕事です。

ペットちゃんの大きさにもよりますが、実質のお時間にして、1時間に満たない

短時間で、火葬が可能です。

 

しかし、我々プレシャスコーポレーションは、1つのご依頼に4時間の時間配分で

スケジュールを組んでいます。

 

ご依頼主様宅に10分前に到着し、インターホンを押すが返事がない。

しばらく、自宅前で、待機するが、約束のお時間がきたので、もう一度インターホンを押す。

やはり返事がなく、ドアをノックして「○○様?」と声をかけてみる。

鍵がかかってないドアを少しだけ開け、もう一度声をかける。

 

在宅の気配があったので、ドアを開けると、もう呼吸をしなくなった

ペットの顔を見つめるご依頼主の後ろ姿が目に入る。

失礼なことと理解しつつ、靴を脱ぎ少し近づき、「○○様」と声をかけた。

 

初めて私の存在に気づいたご依頼主様が力なく振り向いた。

おそらく枯れたであろう、目には涙はなく、力もなく、いったいどれくらいの間

こうしてたのだろうか?もしかして、お電話くださってからずっとこうしてたのだろうか?

 

私たちの仕事柄、避けては通れない場面ですが、何度経験しても最も胸が詰まる時間であります。

 

こんなとき、次の仕事が控えてるからといって、我々ベースで式を始めれるものでは

ありません。

最後の別れ。それは飼い主様と亡くなったペットちゃんにしか決めれないと思っています。

許しがあった場合は、同じ部屋で、一緒にこの時間を過ごします。

ご依頼主さんが、「お願いします」と声をかけてくれる時が最後のお別れの始まりです。

 

最近は有難いことに弊社に最後のお別れのお手伝いをご依頼してくださる

お客様も増えましたが、どうしても日程上、お断りさせてもらうことも増えました。

それは弊社の理念上、この4時間という時間配分は必要と考えてるからです。

 

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