ご指名

「できれば一青窈さん?にお願いしたいのですが」
最近、ご依頼があったときご依頼主様が言われた言葉です。
 
一青窈とは以前、このブログで紹介した我社のセレモニー担当Y君のニックネームで
名付け親は私です。
 
歌手の一青窈さんの代表曲「もらい泣き」にちなんで、私がつけました。
理由は明快、Y君は毎回のように葬儀を進行する側でありながら、ご依頼主さま
と同じよう(時にはそれ以上)に涙を流しているからです。
 
切れ長の目にとがった顎。シャープな顔立ちからは想像もできないくらいY君は
涙腺が緩く、私と二人でセレモニーを担当をしたときに
 
「小学生の女の子でも悲しみに耐えて我慢してるのに、君がそんなに泣いたら失礼やろ?」と注意したぐらいでした。
 
「すいません」とうな垂れるY君に
「気持ちはわかるけど、人間の葬儀のときでも泣いてる葬儀屋さんなんていないやろ?仕事なんやからプロ意識持って進行しないと遺族さんに申し訳ないよ」
帰りの車で私はY君にそう言いました。
 
ところが、Y君が担当したご遺族様から別の葬儀のご依頼があるとき、「またYさんに
お願いしたいのですが」とご指名がかかるようになりました。
 
そして、今回、当社に初めてご依頼を下さった方からも、このブログを読んで一青窈ことY君をご指名くださったのです。
 
きっとY君は泣きながらも、ちゃんとプロ意識を持って取り組み、そして、業者ではなく
遺族様と同じ立場で葬儀を行っていたのでしょう。
それが遺族の方達にも伝わっており、けして不快な思いをさせていなかったということなのかもしれません。
 
間違っていたのは私なのかも知れません。

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